
長野県千曲市の日本獣医がん学会腫瘍科認定医I種の在籍する動物病院 026-275-2011[診療時間]9:00 - 12:00 / 16:00 - 18:30[休診]火曜日

完治が難しい腫瘍(がん)もありますが、今よりも元気に一緒に過ごすための治療や治すことのできる腫瘍(がん)も日々増えています。
少しでも多くの子を腫瘍(がん)から救うために、なるべく早くご相談ください。
がん(悪性腫瘍)は、犬や猫でも年齢とともに発生しやすくなる病気のひとつです。早期発見·早期治療がとても重要ですが、種類によっては見つけにくいこともあります。ここでは、犬と猫によく見られる代表的ながんについてご紹介します。
| リンパ腫 | 全身のリンパ節が腫れるタイプが多く、腸などの内臓や皮膚に発生することもあります。元気や食欲の低下が見られることがあります。 |
| 皮膚の腫瘍 (肥満細胞腫など) |
しこりとして見つかることが多く、かゆみや赤みが出ることも。 |
| 血管肉腫 | 脾臓や心臓にできることがあり、破裂すると命に関わる危険があります。皮膚にできることもあります。 |
| 骨のがん(骨肉腫) | 特に大型犬で多く、足を引きずる、痛がるといった症状が出ます。 |
| 乳腺腫瘍 | 未避妊雌に多く、半数が悪性という報告もあります。早めの避妊手術で予防できます。 |
| 口腔内腫瘍 (悪性黒色種、扁平上皮癌、線維肉腫など) |
口臭、よだれ、出血などが見られ、食欲不振に陥ることがあります。 |
その他、肛門周囲腺腫、肛門嚢腺癌、白血病、形質細胞性腫瘍(多発性骨髄腫など)、組織球性肉腫、甲状腺癌、肺腫瘍、肝細胞腺腫・肝細胞癌、脾臓腫瘍、消化管間質腫瘍、インスリノーマ、腎臓腫瘍、膀胱・前立腺腫瘍(尿路上皮がん)、副腎腫瘍、精巣腫瘍、卵巣腫瘍、子宮腫瘍・膣腫瘍なども時折見られます。
| リンパ腫 | 特に腸にできるタイプが多く、嘔吐・下痢・痩せるなどの症状が出ます。その他鼻腔内、腎臓などにもできることがあります。 |
| 乳腺腫瘍 | ほとんどが悪性で、しこりが小さくても注意が必要です。早期の避妊手術で予防可能です。 |
| 扁平上皮癌 | 顔や耳、口の中にできることが多く、潰瘍や出血を伴うことがあります。 |
| 線維肉腫 | ワクチンや注射の接種部位などにできることがあり、再発しやすい傾向があります。 |
| 肥満細胞腫 | 皮膚や内臓にできることがあり、犬とは性質が少し異なります。 |
その他、形質細胞性腫瘍、白血病、腸腺癌、鼻腔腺癌、肺腫瘍、肝臓腫瘍、甲状腺腫瘍、膵腺癌なども時折見られます。
当院では、犬猫のがんに対して診断から治療、緩和ケアまでサポートしています。
「ちょっと気になるしこりがある」「最近、なんとなく元気がない」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
当院では、犬や猫のがん治療において、**電気化学療法(エレクトロケモセラピー:ECT)**という新しい治療法も取り入れています。 これは、抗がん剤と電気の力を組み合わせることで、がん細胞により強く作用させる治療法です。副作用が少なく、体への負担も比較的軽いのが特徴です。
気化学療法(エレクトロケモセラピー:ECT)は、がんの種類や大きさ、できた場所によって適応が変わりますが、次のようながんに対して効果が報告されています。
| 扁平上皮癌 | 口の中や鼻、皮膚などにできるがんで、局所的に治療したい場合に効果があります。 |
| 肥満細胞腫 | 皮膚にできるがんのひとつ。手術が難しい場所や、再発しやすいケースに用いられます。 |
| 悪性黒色腫 | 特に口の中にできたタイプに対して、手術や他の治療と組み合わせることで効果が期待できます。 |
| 軟部組織肉腫(線維肉腫など) | 再発しやすいがんの局所再発を防ぐために、外科手術と併用されることもあります。 |
| 肛門周囲の腫瘍 | デリケートな場所にできるがんで、外科以外の選択肢としてECTが検討されることもあります。 |
| 扁平上皮癌 | 鼻や口の周りなどにできやすいがんで、出血やただれが見られることがあります。局所的な制御に効果があると報告されています。 |
| 肥満細胞腫 | 犬と同様に皮膚にできるがんで、サイズが小さければECTによる治療が検討されます。 |
| 線維肉腫 | 再発しやすい腫瘍で、手術と組み合わせて使われるケースがあります。 |
※上記以外の腫瘍でも電気化学療法が適応となることがありますので、詳しくはお問い合わせください。
電気化学療法は、まだ新しい治療法ではありますが、国内外の多くの動物病院で効果が報告されている治療法です。すべてのがんに適応できるわけではありませんが、状態によっては手術や抗がん剤、放射線治療の代わりや補助として選択できる場合があります。
また、全身への負担が少ない治療法であるため、高齢の子や持病のある子にも検討しやすいのが大きなメリットです。
当院では、個々の症例に応じて、電気化学療法を含め最適な治療法をご提案いたします。がんと診断された場合も、あきらめずに一緒に治療方針を考えていきましょう。
どうぞお気軽にご相談ください。